青年会議所とは

青年会議所とは


青年会議所(JCI)は”明るい豊かな社会”の実現を理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。60余年の歴史をもつ日本の青年会議所遅動は、めざましい発展を続けておりますが、現在697の地域に約35,000名の会員を擁し、全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所が東京にあります。
全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所ですが、約132ヵ所の国及び地域に119NOM(国家青年会議所)があり、約165,000人の会員が国際的な連携をもって活動をしています。
日本青年会議所の事業目標は、社会と人間の開発です。その具体的事業としてわれわれは市民社会の一員として、市民の共感を求め社会開発計画による日常活動を展開し、「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発を推し進めています。さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による豊かな社会を創り出すため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが育年会議所です。

2025年度基本理念(スローガン)


一般社団法人新発田青年会議所 

第67代 理事長 桑野 孝章

【はじめに】


人生の転換期

 何も考えず無気力に生きていた私は結婚を期にこの阿賀北地域に住み働くようになり、25歳の時に新発田青年会議所の門を叩きました。入会当初無気力だった私は当時の先輩方から叱咤激励を受ける中で多くの経験を経て徐々に青年会議所との向き合い方、そして生き方が変わっていきました。伝統を継承し、常に時代に合わせ変化し続ける当時の先輩諸兄姉は厳しさの中にも優しさがあり、そして常にこの地域がどうすれば良くなるのか真剣に考え、挑戦し続ける姿はとてもカッコよく、自分も先輩たちのようになりたいと思い憧れるようになりました。また、子供も産まれ家族が増えたことにより、子供に対してカッコイイ親父でありたいとも強く思うようになりました。青年会議所、そして家族のおかげで私の考え方、生き方が変わりました。青年会議所の一員として、そして一人の親として、他人任せにするのではなく、この地域がどうすれば良くなるのか、子供たちにどんな未来に生きてほしいかを真剣に考えこの地域を創造していかなければならない。青年会議所を通してそう思うようになったのです。 

自由な発想と創造

  幼少期に私が想像した未来は車やバイクが空を飛ぶことで自由に世界中を行き来でき、人間に変わりロボットが仕事をしているような未来を夢見ていました。アニメの世界が現実になると信じ、自由な発想で未来を想像していました。しかし、年齢を重ねるにつれて現実を知り、いつの間にか私の中で自由な発想はなくなりました。青年会議所活動においても、経験を積むごとに、今までがそうだったから。昨年と同じ。と言う発言が多くなり変化を避け、常に安定を求めるようになっていました。このままでは、ただただ青年会議所の活動を行っているだけになってしまいます。私たち青年会議所は地域にとって唯一無二の存在でなければならない。なぜなら私たち青年会議所は明るい豊かな社会の実現を目指し常に運動を行わなければならない団体だから。地域、関わる人々、そしてメンバーがより良くなるために、常に自由な発想を持ちより良い運動にしなければなりません。もちろんその中で先輩諸兄姉が築き上げてくださった伝統やしきたりは守っていかなければなりません。過去を知り伝統を継承し、時代に合わせ常に自由な発想で変化していくことが大切です。現在、この阿賀北地域だけでなく多くの地域で少子高齢化による地方の衰退や一極集中による人口流出など様々な課題があります。常に自由な発想を持ち地域の課題に向き合い地域を創造することで青年会議所は唯一無二の団体となり、私たちの目指す『明るい豊かな社会の実現』つながると私は信じています。

【伝統の継承】


 新発田青年会議所は先輩諸兄姉の熱い想いと心意気を継承し続けている団体です。67 年目を迎える私たち新発田青年会議所が新たに運動を展開していく為には、決して私たちだけでは運動は行えません。多くの方々に活動方針をご理解いただき、共有することで、より良い運動につながります。またその運動を次のリーダー、そして次世代に継承していくことで新発田青年会議所は持続可能な団体になります。
 溝口大祖神御神輿運行は、先輩諸兄姉の汗と熱い想いが込められた御神輿であり、今年で43 年目になります。メンバーの減少にともない実施手法は時代に合わせ変化していく必要はありますが、熱い想いだけは変化してはならないものです。決して伝統を汚すことなく一人ひとりが誇りと熱い想いを持ち、勇壮な姿を地域の皆様にご覧いただきます。
 熱い想いのこもった事業はメンバー、地域に必ず届き、未来への伝統の継承になると信じています。

【未未来を見据える】


 現代において解決しなければならない課題は山積みであり、決して私たちだけでは解決できる問題ではありません。どうすれば地域の課題を解決できるのでしょうか。私たちの目指す明るい豊かな社会とはどのような未来なのでしょうか。まずは5 年後10 年後を見据え、私たちのゴールを想像する必要があると考えます。
 単年度制の私たちができることは少なく、なかなか継続性を得られないでいることも事実です。しかし、明確な目標を持ち、それを実現させるための仕組みを創ることはできるのではないのでしょうか。一人では決して何もできません。多くの仲間と夢を語り、熱い想いを持ち未来を想像し創造しましょう。
 熱い想いのこもった事業は地域に必ず届き、課題を解決するための大きな一歩となると
信じています。  

【地域の宝】


 私たちはこれまで、地域の宝である子供たちの健全育成を目標とし、わんぱく相撲や様々な青少年育成事業を毎年行ってきました。しかし、子供たちを取り巻く家庭環境や地域社会の在り方は日々変化し続けています。親子関係、学校の教育方針、子供たちのコミュニティなど日々変化し続ける現代において時代にあった子供たちの育成とはどのようなことなのでしょうか。不登校、いじめ、ゲーム依存、コミュニケーション能力や運動能力の低下など様々な問題を見受けられますが、それは時代の変化であり決して子供たちの責任ではありません。私たちが立ち向かい子供たちと一緒に乗り越えなければならない課題です。
 私たちには青少年の育成に関して先輩諸兄姉が何十年間と築き上げてくださった実績があります。子育て世代である私たちだからこそ、今の子どもたちに何が必要で、なにを大切にしてほしいかを子どもたちに寄り添い伝えられるはずです。
 熱い想いのこもった事業は地域の宝である子どもたちに必ず届き、課題を解決するための大きな財産になると信じています。

【会員の資質と拡大】


 約10 年前、新発田青年会議所は100 名以上の会員が在籍しており、新潟県内の青年会議所の中でも会員数が多く、日本青年会議所や新潟ブロック協議会へ多くのメンバー、役員を輩出し活動を行っていました。現在の会員数は半分の約50 名になり、過去のような活動を行える状況ではなくなりつつあるだけではなく、存続すら危ぶまれている危機的状況です。この危機的状況を打破するためには、強烈なリーダーシップのもとメンバーが一丸となり多くの方々に新発田青年会議所の魅力と熱い想いを伝え同志を募ることで新発田青年会議所は地域のリーダーを目指します。
 また、入会年度の浅いメンバーも多く、メンバーの資質の向上も急務です。社会人として常識ある行動をとり、青年会議所の一員としてカッコイイ姿を地域の方々に見てもらい、認めてもらわなければなりません。メンバー一人ひとりが地域の模範となることで、魅力あふれる新発田青年会議所を創造できると信じています。そして40 歳の節目を盛大に祝い、多くのリーダーを輩出します。
 熱い想いのこもった事業は同志に必ず届き、課題を解決するための礎となると信じています。 

【情報の発信】


 青年会議所が地域から認められる存在になるために一番重要なのは情報の発信です。SNSを中心とした即時的かつ容易な情報発信やホームページでの詳細な情報発信など対内外を問わず適切かつ最良な情報発信を行うことで地域へのPR となり、新発田青年会議所の活性化につながります。
 また、新発田青年会議所の中枢である理事会、例会をはじめ、各対外事業においてメンバーをまとめ、先導することで阿賀北地域だけでなく、新潟県、日本全国に新発田青年会議所をPR します。 

【LOM の運営】


 我々が青年会議所の活動を行うためには会計、事務の運営体制が整っていることが条件となります。会費だけでなく外部資金の管理をはじめ、その資金が適正に事業に使用されているかの判断も重要になってきます。新発田青年会議所が年間を通して事業を行うために、円滑な運営を行います。 

【結びに】


 この地域が10 年後20 年後どのような地域になってほしいか。子どもたちにどのような未来に生きてほしいか。私たちがその地域を想像し創造していかなければならない。この阿賀北地域に青年会議所は私たち新発田青年会議所しか存在しません。だからこそ、唯一無二な団体でなければならない。失敗したって良い。間違っていたって良い。それが成⾧につながり、青年会議所にとってあなたは唯一無二な存在になるのだから。一人ひとりが自由な発想を持ちより良い運動を展開していきましょう。